koko1947の日記

日々老化を感じるようになり、健康をテーマに綴ってみたいと思います

捲土重来

ミューズ細胞

脳細胞が甦る⁉ 再生医療

脳細胞は死滅することはあっても新たに作られることは無いと習ったような気がしていて、ずっとそう思っていました。

ところが、NHKクローズアップ現代の「脳がよみがえる!?再生医療大国・日本の逆襲」というタイトルの特集を見て知ったのですが、今は、脳細胞を再生し失われた機能をよみがえらせる「再生医療」の挑戦が始まっているとのことでした。この事は5年前に、ここのブログ

koko1947.hatenablog.com

で記事にしています。

驚きでした。

かつて、一度死滅したら再生は不可能といわれた人の脳細胞。ところが1998年、研究者の岡野栄之さんが、成人の脳の中に脳細胞を作りだす働きを持つ幹細胞を見つけたのです。その発見は世界を驚かせ、幹細胞を使った治療の可能性を広げました。そのような内容に"へ~、そうなんだ"とその時、思いました。

 

そして2年前、自身が脳出血を発症したことをきっかけに、損傷を受けた脳細胞の再生に、さらに関心を持つことになりました。

私の場合、被殻出血と診断され、幾つかの軽微な感覚障害が現れ今も残っていますが、幸い運動機能障害の後遺症は現れませんでした。

 

神経細胞の大部分は胎生期に幹細胞からつくられますが、成熟過程でほとんどの幹細胞は消失し、成熟後は「脳室下帯」などごく限られた領域でしか神経細胞は作られません。

脳梗塞を発症した場合、脳室下帯で作られた未熟な神経細胞は損傷部分に移動して神経細胞を再生しようとしますが、神経機能の障害を十分に回復させることは出来ないと言います。

 

脳梗塞後の脳神経細胞再生医療をネットで調べてみると詳しくは解りませんが、乳歯歯髄幹細胞培養上清、サイトカインカクテル療法、エクソソーム療法などがあり、実際にクリニックで行なわれていることも知りました。

 

ミューズ細胞、再生医

最近ではテレビ番組、情熱大陸(「難病者に希望の灯をミューズ細胞で描く未来の医療」というタイトルの今年1月22日放送分)を見てミューズ細胞とその発見者である再生医療研究者の出澤真理教授を知り、このミューズ細胞を用いた脳出血後の再生治療に期待を寄せていました。

 

ミューズ細胞は、2010年に出澤真理教授が発見し命名しました。この細胞は様々な細胞に分化する事が出来る多能性幹細胞で、人の体にもともと存在しています。

もし、ある臓器が損傷した場合、損傷した細胞膜からスフィンゴシン-1-リン酸(S1P)という物質が放出される。ミューズ細胞はこのS1Pに対する受容体を持っていて、その損傷した臓器に集まる。そして壊れて死んだ細胞を貪食し、その臓器の情報を取り込む事によって、その臓器に分化し修復再生するそうです。

出澤真理教授を理事長として2021年10月28日、「特定非営利法人 ミューズの樹 Tree OF Muse Cell」が設立されています。

musetree.or.jp

ミューズ細胞についてミューズの樹のサイト内で解りやすく解説しています。

Muse細胞とは➡MUSE細胞とは – NPO法人ミューズの樹

動画レクチャー➡動画レクチャー – NPO法人ミューズの樹

 

ミューズ細胞を用いた再生医療製剤の実用化に向けた現在までの流れ

ミューズ細胞を用いた再生医療製剤の実用化に向けた現在までの流れを調べてみました。

2015年、三菱ケミカル子会社の(株)生命科学インスティチュートはミューズ細胞の独占的使用権を保有していたベンチャー企業を買収し、ミューズ細胞を用いた再生医療等製品CL2020の開発を行ってきた。

同社は急性心筋梗塞の患者を対象に探索的臨床試験を開始し、脳梗塞、表皮水疱省、脊髄損傷、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などについても臨床試験を行ってきた。

脳梗塞に対するCL2020のプラセボ対象二重盲検比較試験では、非常に良い結果を示し注目されていました。

しかし2022年にCL2020の"条件付き早期承認制度(患者数が少ないなどの理由で治験の実施にかなりの長時間を要すると認められる医薬品・医療機器・再生医療等製品について、発売後に有効性、安全性を評価することを条件に承認する制度)"の適用を目指して治験を重ねて来たが、同年秋"条件つき早期承認制度"への申請が認められなかった。

この日本の"条件付き早期承認制度"は、Nature誌をはじめ海外から拙速な制度ではないのかとの指摘が相次いでいたこともあって、当初より審査が厳格化されたのではないかとの見方もある。

それをうけ、三菱ケミカルグループは、日本の早期承認制度への海外からの批判や不信感を考慮したうえで将来、信頼される海外展開を視野に、条件付き早期承認制度ではなく本承認を目指すと、路線を変更しました。

ところが今年2月14日、同グループは突然、「Muse細胞を用いた再生医療等製品(CL2020)の開発中止」を発表しました。

次のよう内容になっています。

「当社グループは、2015年より同細胞を用いた再生医療等製品の研究開発を積極的に進め、投資を行ってまいりました。しかしながら、最新の臨床開発状況や事業化までのタイムライン、今後の医薬品事業戦略などを総合的かつ慎重に検討した結果、本製品の開発を中止することを決定しました。」

www.mcgc.com

これは、あくまで企業の事業としての収益性に基づいての判断であるとのニュアンスがうかがえる発表になっています。

 

これに対し、"ミューズ細胞を守る会"を立ち上げていた出澤真理教授と岐阜大学名誉教授で岐阜市民病院心不全センター長の湊口信也先生をはじめとする医療現場で治験に携わった8人の医師らは、同じ日緊急記者会見を開いていました。

会見では、ミューズ細胞を守る会側は、さきの心筋梗塞の治験の結果について、医療現場で治験に携わった自分達8人の医師の評価と、依頼者側である生命科学インスティテュートの評価に大きな乖離があると訴えています。

依頼者側の解析結果出た結論は、有意差を示さなかったというものでした。

一方、治験に携わった医療現場側では、解析結果でポジティブな評価がなされていることから、依頼者側に対し治験の有効性を過小評価しているのではないかという疑義を呈しています。

出澤真理教授と医療現場で治験に携わった8人の医師らが立ち上げたミューズ細胞を守る会は、依頼者側に対し解析データの開示を求めていますが2月の時点では、依頼者側は開示を拒否している状況の様です。

その後の行方に注目していますが、あまりその後の情報がネット上で見当たりません。ミューズ細胞を守る会のサイトも無くなっています。

5年前にここのブログで記事にした近赤外光線免疫療法とミューズ細胞には、期待を寄せているのでとても気になるところです。

 

ミューズの樹”から下記のお知らせが出ています。

「この度、治験を行っていた三菱ケミカルグループおよびその子会社の生命科学インスティテュートが、会社都合により突然Muse細胞事業からの撤退を表明しました。これまでMuse細胞の研究をしてきた出澤研究室および、ご協力いただいてきた他大学、医療機関の関係者は、Muse細胞が様々な症例に有効なものと考えております。Muse細胞を待ち望んでおられる患者様のために、開発を継続すべく、新たな協力先との連携も視野に入れて、最大限の努力を続けてまいります。
少しお時間がかかるとは思いますが、ご案内できる問い合わせ先が見つかるまでお待ち頂ければ幸いです。どうかご理解頂けますよう、お願い申し上げます。」

新たな協力先が見つかり連携が成されてミューズ細胞を用いた再生医療の開発が続くことを願います。

不老不死

月間ムー、昨年の4月号に特集された中野雄司教授(京都大学大学院生命科学研究科教授)による記事「不老不死の最新科学」を興味深く読ませてもらった。

とても多くの「へ~」があったので紹介したいと思います

 

2021年1月シリコンバレーにまた一つ話題のバイオベンチャー企業が誕生した。アルトス・ラボ社(Altos Labs)である。

という出だしで記事は始まります。

この会社は、ヒトの細胞の若返りと老化防止の研究を、世界トップの科学者を招いて行う会社で、日本からはノーベル生理学・医学賞受賞の山中伸弥氏が招かれ上級科学アドバイザーに就任したことで科学界の注目を集めた、と言うことです。さらに出資者の顔ぶれも豪華で、アマゾンの創業者のジェフ・べゾスをはじめ著名な大富豪が名を連ねているそうです。

このようにシリコンバレーには、ここ数年の間に尋常ではない数のバイオベンチャー企業が乱立している状況で、そのいずれもが「老化防止」や「寿命の延長」を謳い文句にしているそうです。

この状況の理由には、近年の分子生物学的な老化の研究の目覚ましい成果が顕著になり「不老不死」の夢が、いま現実的なビジネスの投資対象になりつつあると言う事だそうです。

その研究の成果というのが、酵母と人間のDNAは70パーセントが同じで、細胞分裂の仕組みやDNAの複製・修復など生命の根幹にかかわる部分では両者に共通している部分が多いことから、酵母の研究によって老化のメカニズムの本質が明らかになりサーチュイン遺伝子が発見されたことらしい。

サーチュイン遺伝子をいかに活性化できるか、科学者達の間で研究競争が始まっています。

サーチュイン遺伝子の研究でトップを走る研究者の一人にワシントン大学の今井眞一郎教授がいます。

今井眞一郎教授はニコチンアミドアデニンジヌクレオチドNAD)がサーチュイン遺伝子を活性化する役割があることをいち早く発見し注目を集めた(2016年、今井教授らが、国際的な医学専門誌で発表した論文)。

このNADはビタミンB₃から作られる化学物質のNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)を体内に取り入れることによってNMNがANDに変換される。

そういえばNMNサプリはけっこ前から市販されていましたね。

それと最近はテレビなどのメディアで若返りや抗老化、不老不死の科学的情報が取り上げられるのをよく目にすることが多くなってきたような気がします。

昨日放送された「カズレーザーと学ぶ」の番組で、ザクロに含まれるポリフェノールの中の特にエラグ酸をもとに作られるウロリチンという成分が、サーチュイン遺伝子1,3,6を活性化させると解説されていました。

ザクロには、この3つサーチュイン遺伝子を活性化させるポリフェノールエラグ酸の他にも複数(エラグ酸、ウロリチンA、ブニカリン、ブニカラギン)含まれているそうです。

番組内で示された図(どのポリフェノールが、長寿遺伝子の発現をどの程度増強できるかを示す図)によるとワインに含まれるレスベラトロールというポリフェノールが最も高い値を示していました。

しかし長寿遺伝子を活性化できるレベルまでワインを摂取するというのは健康的には良くないので、それよりは効果のあるポリフェノールを4つ含むザクロの方が良いと言う事らしいです。

ただ生のザクロはあまり売られていないので、ザクロジュースでいいそうです。

そしてサーチュインの機能を上昇させるもう一つの重要な栄養素として”アルキルレゾルシノール”があると今井伸二朗教授が紹介しています。

ところで今井眞一郎教授、今井伸二朗教授、この二人は同じテーマを研究している兄弟か? と思いましたが全く違いました。

今年1回目の健康診断の結果

この間の健康診断の結果が出ました。

・矯正視力の低下でD判定(再検査・精密検査を受けて下さい)

・診察所見で自覚症状の下肢静脈瘤コリン性蕁麻疹に関してC判定( 日常生活に注意して経過観察)

・血圧に関しては、F判定(治療を継続)

気になっていたALPの検査は今回行われていませんでした、次回12月の健康診断の時だけの様です。

ここ4ヶ月くらい亜鉛サプリを毎日15mg摂っているので、その効果を確認したかったのですが、次回に見送りです。

今年1回目の健康診断

昨日、年2回の健康診断のうちの最初の健康診断を受けてきました。

今回は2回目の検診より簡易的で、バリュウム検査と胸部レントゲン検査は無しです。

前回の検査でALP値が低い事を受けて、亜鉛サプリ摂取の対策を初めて4カ月くらいなるので結果が気になるところです。

検診の結果待ちですが、亜鉛サプリ摂取(15mg/日)を続けている感触としては、摂取以前と比べて倦怠感はやや改善されたような気がします。とは言っても日によってはだるい時もありますが、全体的には改善方向にある気がします。

それから最近はラジオ体操第一を毎日1回と本当に軽い腹筋運動を続けています。ラジオ体操は特に足のふくらはぎに力を入れる事を意識してやっています。何となく体全体に力が入りやすいような筋力がアップしたような気になっています。

倦怠感には様々原因があると思います。その中の一つに亜鉛不足がある訳ですが、その他にも血圧の低さもあります。血圧に関しては昨年3月の脳出血以来降圧剤を飲み続けているので、たまに入浴後や夏場熱い時など最高血圧が100を下回ることもあります。そんな時はやはり倦怠感を感じます。

 

 

 

健康診断のALP値が低い!

 

がん新療法の薬承認 楽天系が世界初「光免疫療法」: 日本経済新聞 (nikkei.com)

https://koko1947.hatenablog.com/entry/2020/11/23/145342

 

昨年12月の健康診断の結果、D判定(再検査・精密検査を受けて下さい)の項目が3か所ありまして少々ショックでした。その中で特に気になったのが、肝機能のALP値です。

その値が32U/lLowの表記になってます。 過去の数値を調べてみると1年前の値が102U/lで、それ以前の年も全て80~120U/lでした。

今回はやけに低い! 何で?

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同封されていた参考基準値の表を見ると38~113U/lで、高値は胆汁の排泄に障害が疑われます、となっていますが低値についての評価は書かれていません!

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なのでネットで調べてみました。

基準値以下の場合亜鉛欠乏、甲状腺機能低下、遺伝などが疑われるらしい。ン~亜鉛不足か。

それともう一つ、ネットで調べていて気づいたのが、どうやらALP値の測定方法が少し前から変更となり、それにともなってALP正常値が 106~322U/l から約1/3の 38~113U/l に変わったようです。

詳しくはこちら➡https://www.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T200318G0010.pdf

 

なので今回の32U/lは過去の80~120U/lの約1/3の値とみていい数値ですね。今回の数値がやけにに少ない理由が分かりました。そして以前から低めの数値だったんだと言う事も分かりました。

それから実は、昨年3月に突然脳出血に見舞われました。救急車で病院に運んでもらいましたが、幸い症状が軽く一週間の入院で退院することが出来ました。それ以来毎月、降圧剤の処方と診察をして貰っています。先生に今回のALP値について伺ったところALP高値は肝機能に問題があるけれども、低値についてはそれほど心配は無いですよと言われました。また、ALP低値は亜鉛不足の可能性もあることをネットで事前に調べていたので、亜鉛サプリメンを飲んでみても良いでしょうかと尋ねたところ、それは良いと思いますとの事でした。

昨年の脳出血以来、倦怠感が続いています。また脳出血以前からですが、食欲不振、お腹がゆるい状態が続いています。倦怠感については降圧剤で血圧を低く抑えているせいだと思っています。特に夏場、収縮期血圧が100を下回るとき倦怠感が顕著になります。

一方、亜鉛不足の症状としては、味覚障害、皮膚炎、脱毛、口内炎、食欲低下、下痢、生殖機能障害、傷が治りにくい、感染症にかかりやすい、貧血、低身長、骨粗しょう症、等があるそうです。こうしてみると以前からの食欲低下、下痢の症状が一致しています。

これらのことから、サプリメントから亜鉛を毎日15mg摂取しています。

現在、摂取し始めてから二ヵ月ぐらい経ちますが、食欲低下、下痢の症状がやや改善されて来ている様な気がします。

近赤外光線免疫療法(光免疫療法)

第五のガン治療法

 ノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑京都大学名誉教授の研究が、開発に貢献した免疫チェックポイント阻害薬のオプチーボは、すでに実用化されて話題になっています。 直接ガン細胞をたたく従来の抗癌剤とは全く違う方向からのアプローチで生まれたこのガン治療薬は、活動を抑え込まれている自己免疫細胞を開放に導く免疫チェックポイント阻害薬です。

 従来のガン治療は、手術、放射線、抗ガン剤による治療の3本柱であると言われています。 しかし近年開発された、オプチーボに代表される免疫チェックポイント阻害薬は、従来とは違う第四の治療法と言われています。 そして、さらに第五の治療法と言われるのが、ここで紹介する近赤外光線免疫療法(光免疫療法)です。

 

近赤外光線免疫療法(光免疫療法)は、従来の治療法とは何が違うのか?

この治療法を開発したのは、アメリカ合衆国で活動する日本人医師で、11年間の臨床経験があり、放射線診断、核医学、消化器内視鏡の専門医でもある小林久隆医師です。 近赤外光線免疫治療法【 光免疫療法、NIR-PITまたは略してPIT(ピット)】の研究開発により、3度のNIH Tech Transfer Awardを受賞し、アメリカ国立がん研究所(NCI)では今世紀初の日本人テニュア主任研究員となる。 第38回日本核医学賞受賞とウィキペディアに記されています。

 

小林久隆医師によると、従来の治療法との一番大きな違いは、簡単に説明すると、ガン細胞を選んで壊し、それだけを体の中から取り除く治療で、使うものは体に無害な物だけ、と言う事だそうです。

 大まかな治療の流れは、まずガン細胞と結びつく抗体に、光(近赤外光線)と反応して細胞膜を破壊する化学物質をくっ付けて患者に打ちます。

1,2日で、光と反応する化学物質をくっ付けた抗体は血液中を流れてがん細胞にたどり着き、がん細胞だけに結びつきます、正常な細胞には結び付きません。

そこで光(近赤外光線)を照射すると、その化学物質と光が物理反応を起こし、ものの1分程でがん細胞だけが膨れて破裂する。そして、周囲の健康な細胞にはダメージを与えない。とゆうものだそうです。

 

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          図1

 

一回の光免疫療法の治療で、その後発症する転移ガンの再発を防ぐ!

光免疫療法には、がん細胞を直接攻撃する方法の他に、がん細胞を守る制御性T細胞をたたく方法(注2)があり、「これを同時に併用する方法が効果的」。

2つの方法は別個の治療法としても成り立ちますが、最終的には表裏一体で同時に行なうことを目標。がん細胞を直接攻撃する方法は、奏効率は高いのですが、完全奏効率は3~4割程度にとどまります。一方、制御性T細胞をたたく方法は、転移がんに対してもかなりの効果を発揮しますが、なかなか完治させることができません。

マウス実験でこの2つを同時併用する方法を確立。1カ所のがんを1回治療するだけで全身の転移がんも治療し、しかも治療したがん細胞に対するワクチン効果で2度と再発させない方法に。

 

下の図2で説明しましょう。まずがん細胞に直接光を当てる方法でがん細胞を壊すと、いろいろながんの抗原が一斉に露出します。すぐ近くにいる樹状細胞(免疫細胞の1種)がこの抗原を食べて成熟し、抗原情報をリンパ球(T細胞)に伝えます。このリンパ球は活性化して分裂し、その抗原を持つ、他の場所にあるがん(転移がん)を攻撃しに行きます。
この一連の仕組みの中で、制御性T細胞は免疫細胞ががんを攻撃するのを邪魔するだけでなく、樹状細胞の活性化も妨げています。ですから制御性T細胞をたたけば、一連の仕組みがスムーズに機能するようになります。2つの方法を同時併用するのはそのためです。

(注2):制御性T細胞をたたく方法:がん細胞の近くにいて、がん細胞への攻撃を邪魔している制御性T細胞をたたく。近赤外線で発熱する物質(IR700)を付けた抗体を体内に入れて制御性T細胞に結合させ、近赤外光線を当てて死滅させる。すると、がん細胞の近くにいる免疫細胞は「OFF」から「ON」に切り替わり、がん細胞を攻撃。さらに血流に乗って全身を巡り、転移がんを攻撃する。

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     図2:がん光免疫療法が、がんを治療して再発や転移をなくすステップ 

 

 下の動画は、2017年4月に開催された*新経済サミット(NEST)において、スペシャルセッションとして登壇した際、自身の開発した近赤外光線免疫療法(PIT)についてスピーチした様子です。

*【新経済サミットとは、楽天の三木谷浩二社長が代表理事を務める一般社団法人新経済連盟(主に楽天サイバーエージェントなどインターネットを利用したコンテンツ産業を行う企業群が参加する経済団体)が主催するグローバルカンファレンスです。】

youtu.be

2017年4月に開催された*新経済サミット(NEST)において、スペシャルセッションとして登壇した際、自身の開発した近赤外光線免疫療法(PIT)についてスピーチした様子

  

下は、第3回がん撲滅サミットにて小林久隆先生が行った講演の動画です。  

撲滅サミット⇒https://cancer-zero.com/ 

youtu.be

2017年11月12日(日)の第3回がん撲滅サミットにおける、小林久隆先生の講演の様子

 

今回の記事は、mugenndaiのインタビュー記事、‘‘【続報】「がん光免疫療法」の開発者・小林久隆先生に聞く‘‘のインタビュー記事より抜粋、引用

https://www.mugendai-web.jp/archives/8462
がん新療法の薬承認 楽天系が世界初「光免疫療法」: 日本経済新聞 (nikkei.com)

楽天メディカルについて - 楽天メディカル - がん克服。生きる。 (rakuten-med.com

 

島津製作所と楽天系、がん光免疫療法向け機器を共同開発: 日本経済新聞 (nikkei.com)

 

 

「あれからおよそ1年、」からおよそ、9ヶ月

およそ9ヶ月前の時期は、右下の奥歯の根幹治療をしてからスッキリしない痛みを抱えながらの1年間でした。

さらにそれから9ヶ月が経ちましたが、1ヶ月くらい前から痛みが少し強くなってきていました。

いよいよ抜歯も覚悟して、歯科クリニックに行ってきました。

現状を診てもらった結果、右下の奥歯が縦に割れて歯肉に炎症を起こしているとの事でした。 

なので、まずは炎症を抑えてから治療方針をたてましょう、と言う事で*ジスマロック錠を処方してもらい、二週間後に予約しました。 この薬は化膿止めで、一日一回一錠を三日間連続で服用することで効果を発揮するという説明を受けました。

長い間アセスで歯磨きを続けて辛うじて悪化を最小限に抑えていたものの、最近は奥歯が割れたこともあってか痛みを増していましたが、処方されたこの薬は思った以上に効果があって、痛みがかなり少なくなって9ヶ月前より状態がいいようです。

一時は抜歯も覚悟していましたが、今回は抜歯をせず様子を見ることにしました。

 

上記の*ジスロマック錠については、日経メディカルの処方薬事辞典をリンクさせておきました。効能の中に、歯周組織炎、歯冠周囲炎があるようです。