koko1947の日記

日々老化を感じるようになり、健康をテーマに綴ってみたいと思います

捲土重来

不老不死

月間ムー、昨年の4月号に特集された中野雄司教授(京都大学大学院生命科学研究科教授)による記事「不老不死の最新科学」を興味深く読ませてもらった。

とても多くの「へ~」があったので紹介したいと思います

 

2021年1月シリコンバレーにまた一つ話題のバイオベンチャー企業が誕生した。アルトス・ラボ社(Altos Labs)である。

という出だしで記事は始まります。

この会社は、ヒトの細胞の若返りと老化防止の研究を、世界トップの科学者を招いて行う会社で、日本からはノーベル生理学・医学賞受賞の山中伸弥氏が招かれ上級科学アドバイザーに就任したことで科学界の注目を集めた、と言うことです。さらに出資者の顔ぶれも豪華で、アマゾンの創業者のジェフ・べゾスをはじめ著名な大富豪が名を連ねているそうです。

このようにシリコンバレーには、ここ数年の間に尋常ではない数のバイオベンチャー企業が乱立している状況で、そのいずれもが「老化防止」や「寿命の延長」を謳い文句にしているそうです。

この状況の理由には、近年の分子生物学的な老化の研究の目覚ましい成果が顕著になり「不老不死」の夢が、いま現実的なビジネスの投資対象になりつつあると言う事だそうです。

その研究の成果というのが、酵母と人間のDNAは70パーセントが同じで、細胞分裂の仕組みやDNAの複製・修復など生命の根幹にかかわる部分では両者に共通している部分が多いことから、酵母の研究によって老化のメカニズムの本質が明らかになりサーチュイン遺伝子が発見されたことらしい。

サーチュイン遺伝子をいかに活性化できるか、科学者達の間で研究競争が始まっています。

サーチュイン遺伝子の研究でトップを走る研究者の一人にワシントン大学の今井眞一郎教授がいます。

今井眞一郎教授はニコチンアミドアデニンジヌクレオチドNAD)がサーチュイン遺伝子を活性化する役割があることをいち早く発見し注目を集めた(2016年、今井教授らが、国際的な医学専門誌で発表した論文)。

このNADはビタミンB₃から作られる化学物質のNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)を体内に取り入れることによってNMNがANDに変換される。

そういえばNMNサプリはけっこ前から市販されていましたね。

それと最近はテレビなどのメディアで若返りや抗老化、不老不死の科学的情報が取り上げられるのをよく目にすることが多くなってきたような気がします。

昨日放送された「カズレーザーと学ぶ」の番組で、ザクロに含まれるポリフェノールの中の特にエラグ酸をもとに作られるウロリチンという成分が、サーチュイン遺伝子1,3,6を活性化させると解説されていました。

ザクロには、この3つサーチュイン遺伝子を活性化させるポリフェノールエラグ酸の他にも複数(エラグ酸、ウロリチンA、ブニカリン、ブニカラギン)含まれているそうです。

番組内で示された図(どのポリフェノールが、長寿遺伝子の発現をどの程度増強できるかを示す図)によるとワインに含まれるレスベラトロールというポリフェノールが最も高い値を示していました。

しかし長寿遺伝子を活性化できるレベルまでワインを摂取するというのは健康的には良くないので、それよりは効果のあるポリフェノールを4つ含むザクロの方が良いと言う事らしいです。

ただ生のザクロはあまり売られていないので、ザクロジュースでいいそうです。

そしてサーチュインの機能を上昇させるもう一つの重要な栄養素として”アルキルレゾルシノール”があると今井伸二朗教授が紹介しています。

ところで今井眞一郎教授、今井伸二朗教授、この二人は同じテーマを研究している兄弟か? と思いましたが全く違いました。